症状から探すHP-01
観葉植物の葉が黄色くなる原因|どの葉から黄色いかで見分けて、植物別・季節別に対処する
観葉植物の葉が黄色くなる原因は、どの葉から黄色いかでほぼ絞れます。下の葉なら水と根、新しい葉なら光と栄養、葉先なら乾燥と肥料です。
この記事の内容(14項目)
結論:観葉植物の葉が黄色くなる原因はどう見分ける?
観葉植物の葉が黄色くなる原因は、黄色い葉が株のどの位置にあるかで見分けます。下の葉・新しい葉・葉先の3つで、原因の群が決まります。
一般に、原因は6つに整理されます。園芸メーカーの資料でも、米国の大学の相談窓口でも、顔ぶれは同じです。
- 水のやりすぎ
- 水切れ
- 光不足
- 肥料の過不足
- 寒さ
- 古い葉の寿命
困るのは、6つもあるとどれから疑えばよいか分からないことです。ポイントはここです。位置で見ると、6つの原因は3つの群に分かれます。
根拠は、栄養が古い葉から新しい葉へ動く性質です(後の節で説明します)。
この記事の順番です。
- 症状の判別表で当たりを付ける
- 3つの群ごとの原因と対処
- モンステラ・パキラ・ポトス・ガジュマル・サンスベリアの違い
- 夏・冬・植え替え直後の違い
- 復活できるかの判断と手順
- やってはいけないこと、予防のチェック表
数値はすべて出典つきです。
| どの葉から黄色いか | まず疑う原因 | 最初に確かめること |
|---|---|---|
| 下の古い葉から | 水のやりすぎ・根詰まり・古い葉の寿命 | 指を土に3cm入れて湿っているか。鉢底から根が出ていないか |
| 新しい葉から | 光不足・鉄などの栄養不足 | 窓からの距離。新しい葉の葉脈だけ緑で間が黄色いか |
| 葉先・縁から | 乾燥・肥料のやりすぎ・エアコンの風 | 風が当たっていないか。土の表面に白い粉(肥料の塩)が無いか |
観葉植物の葉の症状から原因を探すには?
観葉植物の葉が黄色くなる前後の症状を、下の判別表に当てはめて探します。しおれ・落葉・斑点のどれがあるかで、見る場所が変わります。
黄色くなる前後には、別の症状が一緒に出ていることが多くあります。まず下の表で、いま出ている症状に近い行を探してください。
| 症状 | 考えられる原因 | まず試すこと |
|---|---|---|
| 下の葉から黄色くなる | 水のやりすぎ・根詰まり・自然な世代交代 | 土の中まで湿っていないか指で確かめる。鉢底から根が出ていないか見る 読む |
| 葉先だけ茶色く枯れる | 乾燥(空気・土)・肥料のやりすぎ | エアコンの風が当たっていないか。肥料を止めて様子を見る 読む |
| 葉が急に落ちる | 置き場所の変化・寒さ・水切れ | 最近動かしたか、夜間の温度が下がっていないかを見る |
| 葉に黒い斑点 | 病気(斑点病)・水はね・日焼け | 斑点が広がるか数日見る。葉に水をかけない |
| 全体がしおれる(土は湿っている) | 根腐れ | 鉢から抜いて根の色とにおいを確かめる 読む |
表の「まず試すこと」は、どれも道具なしで今日できる確認です。水や肥料を足す前に、1つずつ確かめるのが近道です。
観葉植物の葉が黄色くなる仕組みは?
葉緑素(クロロフィル)が分解され、残った黄色い色素が見える仕組みです。古い葉では、株が養分を回収するために自分で分解します。
葉緑素は、葉を緑に見せる色素です。観葉植物の葉が黄色くなるのは、この葉緑素が分解されるからです。
分解されると、もともと葉にあった黄色い色素(カロテノイド)が残って見えます。黄色は「新しく作られた色」ではなく「緑が抜けて見えた色」です。
日本植物生理学会の「植物Q&A」で、浅田浩二氏がこう説明しています。黄葉は、クロロフィルが分解されカロテノイドが残るために黄色になる。
大事なのは、葉緑素の分解が「壊れた結果」とは限らないことです。 古い葉では、植物が自分で葉の中のタンパク質を分解します。
分解されたタンパク質(光合成の酵素ルビスコなど)は、アミノ酸として回収されます。回収された養分は、新しい葉や幹へ送られます。
同じQ&Aで今関英雅氏は、こう説明しています。老化した葉でルビスコが分解され、遊離アミノ酸が生じる。回収された物質は母樹へ移動する。
つまり、下の古い葉が順に黄色くなって落ちるのは、株が養分を引き上げる正常な動きでもあります。
この「養分が古い葉から新しい葉へ動く」性質が、位置で原因を分けられる理由です。コーネル大学の栄養学の資料は、次のように整理しています。
- 動きやすい栄養(窒素・リン・カリウム)が足りないと、症状は古い葉に先に出る
- 動きにくい栄養(カルシウムや鉄)が足りないと、症状は新しい葉に先に出る
古い葉から黄色いなら「養分を引き上げている」か「根が弱って吸えない」と読めます。新しい葉から黄色いなら「動かせない材料が届いていない」と読めます。
下の葉から黄色くなるのはなぜ?
下の葉から黄色くなるのは、水のやりすぎ・根詰まり・古い葉の寿命のどれかです。いちばん多いのは水のやりすぎです。
観葉植物の葉が黄色くなる相談で、いちばん多いのが下の葉からの黄変です。クレムソン大学の資料は、室内植物が弱る原因の第1位を水のやりすぎとしています。
水が多いと根の酸素が減り、根腐れ(=根が死んで黒く柔らかくなること)を招きます。ハイポネックスのパキラの資料も「枯れる原因で最も多いのは根腐れ」としています。
土が乾く前に次の水をやる習慣があると、根が先に傷みます。養分を吸えなくなった結果として、下の葉から黄色くなります。
一般には「土の表面が乾いたら水やり」と言われます。ハイポネックスのモンステラ・ポトス・パキラの資料も同じ書き方です。
ただ、表面は乾いて見えても中が湿っていることがよくあります。ポイントはここです。指を第二関節(約3cm)まで入れて、乾いていたら水、湿っていたらまだ、と決めます。
下の葉からの黄変は、次の3つの見分けで原因が絞れます。
| 見分けるところ | 水のやりすぎ(根腐れ) | 根詰まり | 古い葉の寿命 |
|---|---|---|---|
| 黄色くなる枚数と速さ | 何枚も続けて。葉が柔らかい | 全体に元気がなく、水の染み込みが遅い | いちばん下の1〜2枚だけ。ほかは元気 |
| 土と鉢の様子 | 中まで湿っている。何日も乾かない | 鉢底から根が出ている。鉢が膨らむ | 変わりなし |
| 根を見たとき | 茶色〜黒く柔らかい | 白い根が鉢の形に固まっている | 白く張っている |
| まずすること | 水を止めて乾かす。重ければ根を整理して植え替え | ひとまわり大きい鉢へ植え替え | 黄色い葉を付け根で取るだけ |
根詰まりのサインは、ハイポネックスのガジュマルの資料にあります。「葉が黄色くなり、株全体の元気がない」です。鉢底から根が出ていたら植え替えの合図です。
植え替えの時期は植物で違います。植物別の節にまとめます。
古い葉の寿命は、コーネル大学の室内植物の一覧でも当たり前の手入れとして書かれています。「いずれ下の葉は黄色くなる。取り除く」とあります。1〜2枚なら心配ありません。
新しい葉から黄色くなるのはなぜ?
新しい葉から黄色くなるのは、光不足か、鉄などの動きにくい栄養の不足です。まず光、次に栄養を疑います。
観葉植物の葉が黄色くなるとき、上の新しい葉から色が抜ける形は、下の葉からとは原因が別です。
メリーランド大学の資料は、光が足りない室内植物の症状をこう書いています。光を求めて間延びし、葉の色がさめ、生育が悪くなる。
コーネル大学の一覧は、モンステラについてこう書いています。光が弱いと、新しい葉に切れ込みが入らなくなる。
光不足のサインは3つです。
- 新しい葉が小さい
- 色がうすい
- 茎ばかり伸びる
光は窓からの距離で大きく変わります。メリーランド大学の資料は「光の強さは距離が増えると急に落ちる」と述べています。
窓の向きの目安も、同じ資料にあります。
- 北向きの窓や人工照明だけの部屋:弱い光
- 東・西向きの窓:中くらいの光
- 南向きの窓:強い光
ハイポネックスのポトスの資料は、室内なら「レースのカーテン越しの明るい場所」を勧めています。部屋の奥に置いている株は、まず窓から1m以内に寄せます。
急に直射に当てると葉焼けします。アイオワ州立大学の資料にあるとおり、明るさは段階的に変えます。
新しい葉の「葉脈だけ緑で、間が黄色い」形なら、鉄などの動きにくい栄養の不足を疑います。
テキサスA&M大学の資料は、鉄不足をこう説明しています。若い葉に先に出て、葉脈の間が黄色くなる。土のpH(=酸性かアルカリ性かの度合い)が高いと、鉄が溶けずに起きる。
室内の観葉植物では多い原因ではありません。先に光と根を確かめます。それでも新しい葉だけが黄色いときに、観葉植物用の液体肥料を規定の倍率で与えます。
葉先や縁から黄色くなるのはなぜ?
葉先や縁から黄色くなるのは、乾燥・肥料のやりすぎ・エアコンの風のどれかです。いちばん水が届きにくい場所が先に傷む症状です。
観葉植物の葉が黄色くなるとき、葉先や縁から茶色く枯れ込む形があります。葉の中心から遠い場所ほど、水が届きにくいからです。
クレムソン大学の資料は、葉先と縁の茶変の原因を3つ挙げています。
- 乾いた暖かい空気
- 肥料の塩(=肥料が土に残って固まったもの)の蓄積
- 水道水のフッ素や塩素
ウィスコンシン大学の資料も、冬の室内の乾いた空気で葉先が茶色くなると書いています。
肥料の塩は目で分かります。ネブラスカ大学の資料は、こう説明しています。
- 余分な塩は、土の表面に黄〜白の皮のように固まる
- 土の塩分が高いと、根を直接傷める
- 葉先の茶変・根の先端の枯死・しおれは、塩の蓄積のサイン
対処は洗い流すことです。同じ資料は「リーチング(=塩抜き)」を4〜6か月に1回勧めています。鉢の容量の2倍の水を、上からゆっくり通します。
エアコンの風は、乾燥と温度変化を同時に起こします。ハイポネックスのガジュマルの資料は、こう注意しています。風が直接当たると乾燥が急に進み、葉が傷んだり落ちたりする。
モンステラの資料も、冬の置き場所でエアコンの風を避けるよう書いています。
ポイントはここです。葉先だけが黄色い株は、まず風の通り道から外します。 次に土の表面の白い粉を見て、肥料を止めます。
モンステラ・パキラ・ポトス・ガジュマル・サンスベリアで違いはある?
あります。観葉植物の葉が黄色くなる原因は、植物によって「起きやすい順番」が違います。
同じ下の葉の黄変でも、サンスベリアならまず根腐れ、ガジュマルなら移動や寒さも疑います。
5種の違いを、メーカーの栽培資料と英国王立園芸協会(RHS)の耐寒性の区分で整理しました。RHSの区分は、H1bが「最低10〜15℃」、H1cが「最低5〜10℃」です。
| 植物 | 黄色くなりやすい原因(順に) | 植物ごとの目印 | 耐寒性の目安 | 犬・猫 |
|---|---|---|---|---|
| モンステラ | 根詰まり・葉焼け・水切れ・冬の寒さ | 水切れは下の葉から黄色く枯れる。光が弱いと新しい葉に切れ込みが入らない | ハイポネックス:5℃以上。RHS:H1b | 有毒(不溶性シュウ酸カルシウム) |
| パキラ | 水のやりすぎ・日光不足・栄養不足 | 幹を押してぶよぶよなら根腐れ。冬の落葉は低温のストレス | 10℃で生長が止まり、5℃以下で枯れる危険。RHS:H1b | 無毒(ASPCA) |
| ポトス | 水の与えすぎ・根詰まり・光不足 | 光不足で茎が間延びし、斑がうすくなる。強い直射で葉焼け | 数値の記載なし(寒さに弱い)。RHS:H1b | 有毒(不溶性シュウ酸カルシウム) |
| ガジュマル | 根詰まり・置き場所の変化・5℃以下の寒さ・エアコンの風 | 買った直後や移動のあとに葉を落とす。5℃以下で落葉 | 5℃以上。RHS:H1b | ASPCAに記載なし(近縁のベンジャミンは有毒) |
| サンスベリア | 水のやりすぎ(根腐れ)・葉焼け | 葉の根元がぶよぶよ、倒れる。茶色や白く抜ける部分は葉焼け | 冬は5℃以上、10℃以下で生長停止。RHS:H1c | 有毒(サポニン) |
モンステラは、ハイポネックスの資料にこうあります。水切れを起こした葉は、下のほうから黄色く枯れる。下の葉の黄変が、水のやりすぎとは限らない例です。
土の中まで乾いていれば水切れ、湿っていれば根腐れ、と指で分けます。
| 植物 | モンステラ |
|---|---|
| 光 | 明るい日陰(直射は葉焼け) |
| 水やり | 土の表面が乾いてから。冬は控えめ |
| 冬越しの目安(最低温度) | 10 |
| 湿度 | 高めを好む |
| 植え替え | 5〜9月、2年に1回 |
| 毒性(犬・猫、ASPCA) | あり(不溶性シュウ酸カルシウム) |
出典: ハイポネックス Plantia(育て方)・RHS 耐寒区分・ASPCA(毒性)
サンスベリアは、他の4種と性質が離れています。ハイポネックスの資料には、こうあります。
- 過湿に弱い
- 冬は休眠に入るので断水気味。月に1回程度でも十分
- 10℃を下回ると生長が止まるので、水やりは一切行わない
サンスベリアの葉が黄色く、根元が柔らかいなら、原因は水と考えてまず間違いありません。 他の4種より、水の間隔を長く取ります。
5種の光・水・最低温度を並べると、水やりの頻度を同じにしてはいけない理由が見えます。
| 植物 | 光 | 水やり | 冬越しの目安(最低温度) (℃) |
|---|---|---|---|
| モンステラ | 明るい日陰(直射は葉焼け) | 土の表面が乾いてから。冬は控えめ | 10 |
| パキラ | 明るい場所 | 土が乾いてからたっぷり。冬は控えめ | 10 |
| ポトス | 明るい日陰〜半日陰 | 土の表面が乾いてから | 10 |
| ガジュマル | 日なた〜明るい場所 | 土が乾いてから。冬は控えめ | 10 |
| サンスベリア | 明るい場所(耐陰性あり) | 乾かし気味。冬は月1回程度 | 10 |
出典: ハイポネックス Plantia(育て方)・RHS 耐寒区分・ASPCA(毒性)
植え替えの適期は、植物ごとに違います(いずれもハイポネックスの資料)。
- モンステラ:5〜9月、2年に1回
- パキラ:4〜6月と9月、1〜2年に1回
- ポトス:5〜8月、2〜3年に1回
- ガジュマル:5〜6月、1〜2年に1回
- サンスベリア:5〜8月、1〜2年に1回
根詰まりが原因でも、冬の植え替えは傷みが大きくなります。春まで水やりを控えめにして待つほうが安全です。
夏・冬・植え替え直後で原因は変わる?
変わります。夏は光と暑さ、冬は寒さと水の残り、植え替え直後は環境の変化が主な原因です。
観葉植物の葉が黄色くなる原因は、季節で入れ替わります。同じ株でも、時期で最初に疑う原因を変えます。
| 時期 | 起きやすいこと | 見分け | 対処 |
|---|---|---|---|
| 夏(6〜9月) | 葉焼け(直射日光で葉が白く抜けて茶色くなる)。生育期で水も肥料も必要 | 窓側の葉だけ色が抜ける。葉焼けした部分は戻らない | 真夏は直射を避けてレースのカーテン越しへ。焼けた葉は切る |
| 冬(11〜3月) | 寒さによる黄変と落葉。水が土に残って根腐れ。暖房で空気が乾く | 窓際で夜に冷える。土が何日も湿ったまま。葉先が茶色 | 夜は窓から離す。水は乾いてから2〜3日後に減らす。肥料は止める |
| 植え替え直後(2〜3週間) | 根が傷んで一時的に葉が黄色くなる・落ちる | 植え替えか移動のあと数週間で出る | 明るい日陰で待つ。肥料は2〜3週間後から |
夏は、パキラ・ポトス・サンスベリアのどの資料にも「真夏の直射日光は葉焼けの原因」とあります。
メリーランド大学の資料は、光が強すぎると「葉が色あせ、茶色くなって枯れる」と書いています。
葉焼けは黄色というより、白っぽく抜けて茶色に変わります。下の葉からの黄変と見分けがつきます。
冬は、ハイポネックスの冬越しの資料にこうあります。冬場に枯らす原因は、水やりに問題がある場合が多い。水の量か回数を減らす。玄関や窓辺が、気づかないうちに冷え込む。
クレムソン大学の資料には、冷たい水で葉に白い斑点が出る「冷水斑」も載っています。冬は水を減らして常温にし、夜は窓から離すのが基本です。
ウィスコンシン大学の資料は、冬は生長が鈍るので肥料を足さないとしています。再開は、春に活発に育ち始めてからです。
植え替え直後や置き場所を変えた直後の黄変は、クレムソン大学の資料にあります。環境の変化による落葉は、ふつう3週間ほどで落ち着く。
ハイポネックスのガジュマルの資料にも、同じ注意があります。購入直後や置き場所を変えたあとに、葉を落とすことがある。
この期間は肥料を足しません。ハイポネックス原液の使い方にも「植えつけ・植えかえ時は2〜3週間後から」とあります。
黄色くなった観葉植物は復活できる?
根と幹が残っていれば復活できます。黄色くなった葉は緑に戻らないので、次の葉を出す力があるかで判断します。
観葉植物の葉が黄色くなったとき、見るのは「葉」ではなく「根と幹」です。
黄色くなった葉そのものは、葉緑素がすでに分解されているので緑には戻りません。ハイポネックスの資料も「葉焼けした葉は元に戻らない」としています。
| 見るところ | 復活の見込みが高い | 見込みはあるが手当てが要る | 見込みが低い |
|---|---|---|---|
| 黄色い葉の枚数 | 下の1〜2枚だけ | 続けて数枚 | ほぼ全部 |
| 新しい芽 | 出ている | 止まっている | 無く、幹の先が黒い |
| 根の色と硬さ | 白く硬い | 一部が茶色く柔らかい | 大半が黒く柔らかい |
| 幹・株元 | 硬い | 一部が柔らかい | 押すとぶよぶよ、倒れる |
| 判断 | 原因を直して様子を見る | 傷んだ根を切って植え替え | 挿し木など残せる部分を残す |
クレムソン大学の資料は、根腐れの線引きを根の割合で書いています。
- 傷んだ根が少しなら、切り取って清潔な土に植え替える
- 根の大半が黒く柔らかく死んでいるなら、株は処分する
ハイポネックスのサンスベリアの資料には、初期の手当てがあります。
- 水やりを止めて土を乾かし、風通しの良い場所で管理すると復活する可能性がある
- 植え替え時に、黒ずんでいる根や腐っている根はハサミで切り落とす
手順にすると次のとおりです。
| 順 | すること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 水を止め、風が通る明るい日陰に置く | 土が中まで乾くまで。冬なら2〜3週間 |
| 2 | 黄色い葉を付け根で取る。葉先だけなら枯れた部分だけ切る | 緑の部分は残す |
| 3 | 鉢から抜いて根を見る | 白く硬ければ戻す。茶色く柔らかい根は切る |
| 4 | 新しい土で、根の量に合う大きさの鉢に植える | 植え替えの適期は春〜初秋 |
| 5 | 2〜3週間は肥料を与えず、土が乾いてから水をやる | 新しい芽が動いたら通常の管理へ |
| 6 | 幹まで柔らかいなら、硬い部分を挿し木にする | 残せる部分を残す |
「枯れたら捨てる」の前に、根の白い部分が少しでも残っていれば試す価値があります。根が無くても、ポトスのように茎から根を出す植物なら、緑の茎を水に挿して株を作り直せます。
観葉植物の葉が黄色くなったときにやってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、肥料や水を「足して」元気にしようとすることです。多くの場合、足すことが逆に働きます。
観葉植物の葉が黄色くなると、何か足したくなります。よくある手当てと、資料が示す理由を並べます。
| やりがちなこと | なぜ逆効果か | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 肥料で元気にしようとする | ネブラスカ大学の資料は「植え替え直後・根付いていない・休眠中・しおれている株に肥料を与えない」とし、塩が根を直接傷めると説明 | 原因を直す。肥料は新しい芽が動いてから |
| 心配で水を足す | 下の葉からの黄変の最多原因が水のやりすぎ。湿った土に足すと根腐れが進む | 指で3cmの深さを確かめてから |
| 急に日なたへ出す | 強い直射で葉焼けし、色が抜けて茶色になる | 明るさは段階的に変える |
| 冬に植え替える | 生育が止まっている時期は根の回復が遅い | 春まで水を控えて待つ |
| 黄色い葉を全部一度に切る | 緑の部分が残る葉は光合成を続けている | 完全に黄色い葉と枯れた先端だけ切る |
| 原因を決めずに場所を何度も変える | 環境の変化そのものが落葉の原因になる | 1つ変えたら3週間は待つ |
肥料については、ハイポネックス原液の使い方にも注意があります。「植えつけ、植えかえ時は2〜3週間後から」「うすめた液は使い切る」です。
希釈は観葉植物で500倍(水10Lに原液20mL)、週1回が規定です。濃くしても早く効くことはなく、塩が増えるだけです。肥料は、原因を直して新しい芽が動いてからです。
観葉植物の葉を黄色くしないための予防は?
置き場所と水やりの習慣を、月に1回見直すことです。下の表を上から見ていくと、黄色くなる前に手を打てます。
観葉植物の葉が黄色くなる原因の多くは、置き場所と水やりの習慣で防げます。
| 見るところ | 合格の目安 | 外れたら |
|---|---|---|
| 水やりのタイミング | 指3cmが乾いてから。受け皿の水は捨てる | 回数を減らす。鉢底の穴をふさがない |
| 明るさ | 窓から1m以内、レース越し。新しい葉が前の葉と同じ大きさ | 窓に寄せる。真夏は直射を避ける |
| 風 | エアコン・暖房の風が直接当たらない | 風の通り道から外す |
| 温度 | 夜の窓際が5℃(パキラは10℃)を下回らない | 夜は窓から離す |
| 土の表面 | 白い粉が無い。中まで湿ったままでない | 塩抜き。土を替える |
| 根 | 鉢底から根が出ていない。水がすぐ染みる | 春〜初秋に植え替え |
| 葉の裏 | かすり状の白い点や糸が無い | ハダニを疑い、株を隔離して水で洗う |
| 肥料 | 春〜秋だけ規定の倍率。冬は無し | 止める |
ハダニの症状は、クレムソン大学の資料にあります。
- 葉の表に薄い色の点々が出て、全体が色あせて見える
- 重いと、糸のような巣が見える
- 放置すると、葉が黄色くなる
最初の対処は「疑わしい株を隔離すること」です。葉が黄色く、よく見ると小さな点が無数にあるなら、水や光ではなく虫です。
観葉植物の葉が黄色くなる話に出てくる用語は?
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 葉緑素(クロロフィル) | 葉を緑に見せる色素。光合成の中心。分解されると黄色い色素が見えてくる |
| カロテノイド | 葉にもともとある黄色い色素。葉緑素より分解が遅いので黄葉の色になる |
| クロロシス | 葉緑素が減って葉が黄色くなる状態の総称。原因は問わない |
| 根腐れ | 水が多く酸素が足りずに根が死ぬこと。根が茶色〜黒く柔らかくなる |
| 根詰まり | 鉢の中が根でいっぱいになり、水も養分も入りにくい状態 |
| 葉焼け | 強い光で葉の組織が傷むこと。白く抜けてから茶色くなる。元に戻らない |
| 肥料の塩 | 肥料の成分が土に残って固まったもの。土の表面に白〜黄の皮になる |
| リーチング(塩抜き) | 鉢の2倍量の水を上から通して肥料の塩を流すこと |
| 休眠 | 冬に生長が止まる状態。水も肥料も控える |
| 耐寒性H1b・H1c | 英国王立園芸協会の区分。H1bは最低10〜15℃、H1cは最低5〜10℃ |
観葉植物の葉が黄色くなることでよくある質問は?
葉っぱが黄色くなってしまった場合、復活させる方法はありますか?
あります。ただし、黄色くなった葉そのものは緑に戻りません。
手順は次のとおりです。目標は「次の葉を健康に出す」ことです。
- 水を止めて土を乾かす
- 根を見て、白い根が残っていれば原因を直して待つ
- 根の大半が黒く柔らかいなら、傷んだ根を切って新しい土に植え替える
- 植え替え後の2〜3週間は、肥料を与えない
観葉植物の葉が黄色くなった場合、切る必要がありますか?
完全に黄色くなった葉は、付け根で切って構いません。コーネル大学の資料でも、下の黄色い葉を取り除くのは普通の手入れです。
半分だけ黄色い葉は、緑の部分が光合成を続けています。枯れた先端だけ切って残します。切るより、次の葉が黄色くならないよう原因を直すほうが大事です。
葉っぱが黄色くなるのは水不足が原因ですか?
水不足のこともあります。ただ、室内の観葉植物では水のやりすぎのほうが多い原因です。
どちらかは、葉の色では決められません。見分けは土の中です。
- 指を3cm入れて乾いていれば、水切れ
- 湿っていれば、水のやりすぎ
モンステラの資料にあるとおり、水切れでも下の葉から黄色く枯れます。葉の位置だけでは決められないので、必ず土の中を確かめます。
観葉植物の葉が黄色くなる原因は何ですか?
主な原因は6つです。水のやりすぎ、水切れ、光不足、肥料の過不足、寒さ、古い葉の寿命です。
6つを順に疑う必要はありません。どの葉から黄色いかで、3つに絞れます。
- 下の葉から:水のやりすぎ・根詰まり・古い葉の寿命
- 新しい葉から:光不足か、鉄などの栄養不足
- 葉先から:乾燥・肥料のやりすぎ・エアコンの風
下の葉が1枚だけ黄色いのは放っておいてよいですか?
はい。いちばん下の1〜2枚が順に黄色くなって落ちるのは、正常な動きです。
株が古い葉から養分を回収しています。ほかの葉の色つやがよく、新しい芽が動いていれば、黄色い葉を取るだけで構いません。何枚も続けて黄色くなるなら、水やりと根を確かめます。
肥料を与えれば葉の黄色は直りますか?
多くの場合は直りません。黄色くなる原因の大半は水と光と根の問題で、肥料不足はその次です。
弱った株・植え替え直後・冬の休眠中に肥料を与えると、塩が根を傷めて悪化します。 肥料は、原因を直して新しい芽が動いてからです。観葉植物用を規定の倍率で与えます。
冬に葉が黄色くなって落ちるのは枯れたのですか?
寒さで一時的に葉を落としている場合が多くあります。幹が硬ければ、春に芽が動きます。
パキラは10℃で生長が止まり、ガジュマルは5℃以下で葉を落とすと資料にあります。
冬の手当ては3つです。
- 夜は窓から離す
- 水は、土が乾いてから2〜3日あけて少なめに
- 肥料は止めて、春を待つ
幹や株元がぶよぶよなら、根腐れが進んでいます。根を確かめます。
出典
- 日本植物生理学会 植物Q&A「紅葉するときには、なぜクロロフィルのみが分解されるのでしょうか?」(浅田浩二氏の回答)
- 日本植物生理学会 植物Q&A「窒素の回収」(今関英雅氏の回答)
- Cornell University Nutrient Management: Basic Concepts of Plant Nutrition(栄養の移動性と症状の出る葉)
- Texas A&M AgriLife Extension: Iron Deficiency(鉄不足は若い葉に先に出る)
- Clemson University HGIC: Houseplant Diseases & Disorders(水のやりすぎ・根腐れ・塩害・冷水斑・環境変化)
- Clemson University HGIC: Common Houseplant Insects & Related Pests(ハダニの症状と隔離)
- University of Nebraska-Lincoln Extension: Success With Houseplants - Fertilization(肥料を与えない条件・塩の蓄積・リーチング)
- University of Maryland Extension: Lighting Indoor Plants(距離と光・光不足と光過多の症状)
- University of Wisconsin-Madison Extension: Keys to Healthy Houseplants(冬の乾燥・風・冬の肥料)
- Iowa State University Extension: What causes leaves on my houseplant to turn yellow or brown and drop off?(温度・風・光の急変)
- Cornell Cooperative Extension Monroe County: Growing Requirements for Foliage House Plants(モンステラ・サンスベリア等の最低夜温と手入れ)
- ハイポネックス:モンステラの育て方や栽培のコツ
- ハイポネックス Plantia:モンステラの育て方(季節別の水やり・葉が黄色くなる原因)
- ハイポネックス:パキラの育て方や栽培のコツ
- ハイポネックス Plantia:パキラの育て方|枯れるのは水やりのせい?
- ハイポネックス:ポトスの育て方や栽培のコツ
- ハイポネックス Plantia:ポトスの育て方
- ハイポネックス Plantia:ガジュマルの育て方
- ハイポネックス:サンセベリアの育て方や栽培のコツ
- ハイポネックス Plantia:サンスベリア(サンセベリア)の育て方
- ハイポネックス Plantia:サンスベリアの育て方や植えかえ方法とは
- ハイポネックス Plantia:寒さに強い観葉植物18選 冬越しの管理ポイント
- ハイポネックス:ハイポネックス原液(希釈倍率・植え替え後の使い方)
- RHS: Monstera deliciosa
- RHS: Pachira aquatica
- RHS: Epipremnum aureum
- RHS: Ficus microcarpa
- RHS: Dracaena trifasciata
- ASPCA: Swiss Cheese Plant(モンステラ)
- ASPCA: Money Tree(パキラ)
- ASPCA: Golden Pothos(ポトス)
- ASPCA: Fig(Ficus benjamina)
- ASPCA: Snake Plant(サンスベリア)